ソフトウェアとアプリの翻訳
ソフトウェアのローカライゼーションとは、ある国で開発されたソフトウェア製品を他の国でも使用できるよう適合させるプロセスです。ソフトウェア製品に必要な主な変換内容は次を含みます。
言語の変換。これは、ユーザーインターフェースの変換のことで、取扱説明書だけでなくオンラインヘルプなど、すべてのドキュメントを翻訳することです。
インターフェースを顧客ターゲットの言語に変換することで、そのソフトウェア製品は使い易くなります。例えば、フランス語版 MS Word では、フォーマットツールバーの太字機能に利用される「B」ボタンは、「G」(フランス語では草は「Gras」)に置き換わります。ホットキーやショートカットも変換し、翻訳と一貫性を保つ必要がある場合があります。
翻訳された言語の分量は、英語のソーステキストの分量より多くなる場合があります。その場合は、ウィンドウやスクリーンオプションのサイズを変更する必要があります。
最後に、現地の規制を考慮し、場合によっては製品名の変更が必要である場合もあります。
ソフトウェアのローカライゼーションで最も困難であるのは、専門用語の管理でしょう。多くのソフトウェア製品は、Microsoft の用語集を使い、用語の一貫性を保つ必要があります。Microsoft の用語との一貫性が少しでも損なわれると、ユーザーが混乱する場合があります。さらに、貴社のソフトウェア製品で使用される独自の専門用語も、大量のファイルやアウトプット(ソフトウェア文字列用のテキストファイル、マニュアル用のワードドキュメント、オンラインヘルプ用の html ファイルなど)全体で一貫性を保つ必要があります。CTC は高度なインターアクティブ用語管理システムを採用し、フォーマットまたはリリースに関わらず、貴社のソフトウェア製品で使用される専門用語の翻訳に一貫性を保ちます。
CTC の経験を積んだITチームは、ウェブサイト翻訳からコンテンツの変換まで、ソフトウェア・ローカライゼーションのあらゆる面において、お客様のニーズに対応させていただきます。
• リソースの翻訳
ソフトウェアのリソースファイルを翻訳するには、翻訳者がソフトウェアについて適切な知識を持っていることが必要不可欠です。製品を熟知していることで、多くの間違いを避けることができます。ソフトウェアの文字列はコンテキストや追加情報がないので、ボタン名の背景にある機能を理解するためにも、対応するヘルプファイルとクライアントが提供するあらゆるサポート・ドキュメントに目を通すことはとても重要です。
• コンパイル/テキストリソース
当社の社内IT専門家は、貴社の QA 要件に従い、ソフトウェアアプリケーションを構築およびテストすることができます。このプロジェクトの段階では、リソースファイルをすべてコンパイルしアプリケーションを構築、そしてプログラムのデバッグを行います。
• スクリーンショットの作成
ローカライズされたソフトウェアのスクリーンショットは、後にヘルプファイルやドキュメントで使用されます。翻訳者がオンラインヘルプを翻訳する際、信頼できる指標となります。
• ヘルプファイルの翻訳
オンラインヘルプを翻訳する前に、ソースヘルプファイルのスクリーンショットをローカライズされたバージョンに置き換えるのが理想的です。翻訳メモリーツールおよびインタラクティブ専門用語データベースは、翻訳の一貫性を維持し、既存の翻訳を最大利用するために用いられます。
• ヘルプファイルのコンパイル/テスト
この最終段階は、コンパイルされたヘルプファイルが画面上に適切に表示および動作することを保証するためだけでなく、オンラインヘルプとソフトウェアアプリケーションとの間の矛盾を指摘します。